【自作ソフト】ハードル走の区間タイムもグラフ化したスピードチェックシート
おはようございます。
さて、実は、少しだけ反響があり、お声を反映して短距離走スピードチェックカードの正式版を完成させました。
高校の先生からご指摘をいただきました。
①スピードグラフで、最後まで上がっていくのはおかしい。
②タイムの数字が見えにくいので、書体を変えた方がよい。
③できれば、ハードル走のものも欲しい。
③は嬉しかったです。励みになりました。
①については、加速度や速度逓減率もあると思います。本来はタイム補正をしなければいけないとは思いますが、
小学校で学習するのは、
速さ=距離÷時間
距離=速さ×時間
時間=距離÷速さ という関係式なので、
あえて小細工をせず、距離と速さの軸のグラフに時間を書き入れる方式にして、
使用者である子どもが意味を理解できるようにする方がよいと判断しました。
現場で分析をされている方のご努力は大変なものだと改めて感じました。
しかし、数字は加工すればするほど分かりにくくなる場合があるので、注意も必要だと思いました。
このグラフを描画するのに使う素データは、地点通過タイム(スプリット・タイム)だけなので、
小細工はやめました。
②については、書体は太くしました。
③については、ハードル走のものを新しく追加しました。
練習で、インターバルを変えたり、女子は100mHなので、
1台目までの距離、インターバル、10台目~ゴールまでの距離は可変にしました。
こんな感じになりました。
男子110mHで、金井選手が13秒36、XIE Wenjyun選手が13秒34で走った時の区間タイムの変化です。
あえて、ハードリング時の速度変化が分かりやすいように、6.75m/s~9.20m/sまで、一目盛りを0.05m/sにして、
スケールをとってみました。
ゴールタイムの差は0.02秒なのですが、レースパターンの違いがなんとなく分かります。
金井選手は4台目で少し失速していますが、また持ち直しています。
これは金井選手が日本記録を出した時のデータなんですが、
4台目の失速がなければ、もう少しタイムが出ていたかもしれません。
でも、ハードル選手って、ハードルすれすれを跳んで勝負しているので、
ハードルを引っ掛けてもいけないし、余裕がありすぎてもいけないし、ほんと紙一重の勝負をしていますね。
私が言ってることは机上の空論かもしれませんが、
インターバルごとの平均走速度の事実から言えることは4台目に課題がありそうだということです。
速度のスケールは可変なので、クラスや学年の実情に応じて目盛りを変えられるのは
ちょっと便利かなと思います。
このカードを使って授業をするのはちょっと無理があると思いますが、
たまに区間タイムを測ってグラフ化してみると、タイム向上のための課題がつかめるかもしれません。
ここに、正式版のサンプルを載せます。
これまでのファイルは未完成ということで削除しますね。
もし興味があれば、ダウンロードしてみてください。
もうすぐ2学期が始まりますね。
次回からは、新開発した、なかなかかゆいところに手がとどく、「e週案」(週指導計画ブック)
について書いていきたいと思います。
では、また。